血管年齢とアルコールの関係性

酒は百薬の長といわれていますが、これは適量を飲むことで血行を促し緊張感を緩和して体に良い働きをもたらすものであり、飲み過ぎては良くないことを示すことわざのようなものです。

 

   

血管



 

適量の飲酒を続けている人は脳卒中の発症が4割程度低下する、このような調査結果もあります。これは、アルコールの作用により善玉コレステロールHDLコレステロール血中濃度が上がること、血液が固まりにくくなるなどの理由が考えられています。

 

 

 

 

ただ、これもアルコールの便益を得ることができるのはあくまでも適量を守っている場合であり、その適度な飲酒量は1日の平均アルコール量は約20グラブ程度です。アルコール度数はお酒により異なりますが、ビール中瓶1本程度(500ml)、日本酒1合(180ml)、赤ワイングラス1杯(200ml)、焼酎半合(90ml)が適量の目安です。

 

 

 

 

 

血管年齢は、実年齢に対しての劣化の度合いを示すものであり、50歳の人なら血管年齢は50歳よりも若いことが良いとされ、逆に血管年齢が60歳になると良くないなどの指標になるものです

。血管のしなやかさや硬さを基準にしているのが血管年齢であり、通常実年齢と比例するよう結果は少しずる劣化(しなやかさが減る)することになります。

 

 

 

 

生活習慣の乱れやストレスなどの要因で血管の劣化速度は速くなるのですが、アルコールは血圧に影響を与えることから飲み過ぎてしまえば血圧が異常に低くなるなと注意が必要です。

 

 

 

 

アルコールは血圧を一時的に下げる働きがありますが、飲み続けると高血圧の原因にもなるので1日の飲酒量が多い人は血圧の平均値が高まり、高血圧のリスクも高くなるといいます。

    

     

アルコール

 

そのため、適量にすることが血管年齢にも良い効果を期待できるわけです。なお、アルコールにより血圧が上がってしまう理由は血管の収縮反応が高まること、心臓の拍動を速めるといわれている交感神経の活動が刺激されるなどが挙げられます。